キャリアデザインで本当に大事な5つのこと。キャリア漂流しないように気をつけよう
皆さんのこれまでの人生やキャリアを振り返ってみてください。
すべてが自分の計画通り、思い通りになってきた人はどれだけいるでしょうか?
おそらくそのような人はほとんどいないと思います。
ちなみに僕自身も、今現在このような環境で過ごしていることを、数年前には想像もしていませんでした。
キャリアとは、自らデザイン・創造していくものであると同時に、偶然の出会いや巡り合わせに非常に大きな影響を受けるものです。
例えば、知り合いの友人に紹介された社長に誘われ良い転職をしたり、何の気なしに始めたブログが思いのほかうまくいき専業ブロガーになったり。
そうするとこう考える人もいるかと思います。
「偶然の要素がそこまで強いのであれば、わざわざ大変な思いをしてまでキャリアデザインなどしても意味がないのでは?」
このように自分の意志でキャリアをコントロールしようとしない状態を、キャリアドリフト(漂流)と表現します。
偶然の要素が強い不確実な環境においても、漂流することなくキャリアを自分でデザインする意志を持ち続けることがとても大事です。
そうでなければ、会社の都合や環境にいつまでたっても流されるままとなってしまいます。
そもそも自分のあるべき姿や目指すキャリア像を持たない場合、自分が漂流し続けていることにすら気づけません。
VUCAと言われる不透明で変化の激しいこの時代に、自分の意志を持って泳ぐことのできない人には厳しい将来が待っている可能性が高いのではないでしょうか。
また不思議なもので、人は明確な目標やビジョンがあると、そこへ自然と近づいていくことが往々にしてあります。
明確な目標やビジョンがある人は、それがない人に比べ、目の前を通り過ぎるチャンスに気づきやすいからです。
そのチャンスとは本当に些細なものなので、漫然と人生を送っている人には気づくことができません。
キャリア論の有名な学者であるJ.クランボルツは「計画された偶発性」という概念を提唱しました。
一言で単純に表すならば、「キャリアは偶然に影響されることが多いから、そのキャリアを形成する偶然の出来事を意図的に生み出すために積極的に行動し続けよう」ということです。
そのために重要なことを、クランボルツは以下の5つにまとめています。
1・・・好奇心を持つこと(Curiosity)
2・・・柔軟でいること(Flexibility)
3・・・楽観的に考えること(Optimism)
4・・・リスクを取ること(Risk-Taking)
5・・・継続すること(Persistence)
積極的な行動を促し良いキャリア形成のきっかけを作るためには、上記の5つを常に心がけていることが重要です。
1と2はキャリア形成のチャンスを見つけるために必要なスキルです。
好奇心と柔軟性がなければ目の前を通り過ぎるチャンスに気づくことすらできません。
3と4はチャンスを見つけたとき、そのチャンスを掴むか否かを決断する際に必要となります。
どんな些細なチャレンジでもそうですが、きっとうまくいく、と楽観的に考え、ある程度のリスクを取って飛び込む勇気が必要です。
そしてチャレンジしたのであれば5の継続することがとても大事です。
どんなに良いチャレンジでも、1日2日など、短い期間で結果を出すことは困難です。
やると決断したからには、腰を据えてじっくりと取り組むことが必要となります。
いかがでしょうか。
もしいまあなたが「キャリアアップ、キャリアチェンジをしたいがきっかけがない」などについて悩んでいるのであれば、上記の5つを心がけながら生活してみてはいかがでしょうか。
きっと良いキャリア形成のためのきっかけに出会うことができると思います。