転職活動スタート時から内定受諾まで 必ずやるべきこと
転職活動をしたい。でも何から手をつけていいかわからない・・・という方も多いと思います。
今回は僕が転職を決意してから内定受諾まで、何をどのような順序でしていったかをまとめようと思います。
①スーツ、靴を買う・・・僕が転職を決意した時に一番最初にしたことは、スーツと靴を買いにいくことでした。
それもスーツは大型量販店などで購入するのではなく、体型を採寸してぴったりのものを作ってくれるセミオーダーのテーラーで購入をしました。
オーダーすると仕立て終わるのに約1ヵ月ほどかかるので、面接に間に合うよう一番最初に着手しました。
金額的にはスーツと靴でだいたい20~25万円ほどかかっています。
なぜ無職になったばかりで節約をしないといけないはずの僕がこれだけのお金を使い身なりを整えたのか?
それは前職でも前々職でもやってきた求職者を面接する立場であり、以下のことをリアリティを持って感じていたからです。
「どんなに素晴らしいビジョン、夢、熱意を語っても、見た目が悪かったらそもそもアウト」
上記のことを痛いほど理解していたので、面接官からどう見えるかを強く意識しスーツと靴を揃えました。
②転職エージェントに会う・・・転職するにあたりプロの手を借りることは非常に大事なことです。
僕は今回の転職で以下の4つの転職エージェントに登録をしました。
・リクルートエージェント
・マイナビエージェント
・DODA
・パソナキャリア
サイトの使い勝手やキャリアアドバイザーの対応、持っている求人の質・量などを総合的に判断し、最終的にリクルートエージェントに絞り、思いきり使い倒しました。
各エージェントの違いや優位性についてはまた別の機会にまとめたいと思います。
各社エージェントの利用方法は、概ね以下の通りです。
・転職エージェントサイトから簡単なプロフィールを入力(入力した内容がそのまま履歴書になることが多い)
・電話かメールで面談したい旨の連絡が来るので、日程調整
・転職エージェントまで出向き、30分ほど希望条件やこれまでのキャリアについて面談。その日のうちに求人票を見せてくれる
・以降は作成された個人用サイトにて随時求人票をチェック
③エントリーシートのひな型を作成する・・・エントリーシートとは、求人に応募するにあたって受けたい会社に提出する書類です。
エントリーシートではこれまでのキャリアや自分の強み、志望動機などをアピールします。
この書類はキャリアや自分の強みなど、ある程度変わらないことをあらかじめひな型として作成し、求人に応募する際に、志望動機をその求人にあわせて変えていく必要があります。
そしてこの書類の作成は僕が転職活動を始めて一番最初にぶつかった壁でした。
この作業にはこれまでのキャリアの棚卸しや人生の振り返りなど、しっかりと内省し、またあぶり出された思いを言語化する必要があり、なかなか思うとおりに進みません。
とことんまでやればいくらでも時間を使える作業です。
ただ僕は既に前の仕事を辞めており、できるだけ早く次の就職を決めたかったため、ある程度(6~7割程度)できあがった段階で転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談をしました。
すると向こうは当然プロなので、いわゆる「人事に刺さりやすい表現」に添削をしてくれたり、この文章は不要・逆効果、こういった内容を盛り込んだ方がいいなど、とても的確なアドバイスをくれました。
最後の最後まで自分でやろうとするといくらでも時間はかけられますし、自分の中で完成したと思えるものを後から軌道修正するのは心理的に難しくなります。
挙げ句全く書類選考を通らない的外れなエントリーシートとなる可能性がありますので、早い段階でキャリアアドバイザーに相談することを強くおすすめします。
④求人に応募・・・エントリーシートが作成できたら、サイト上から希望の求人に応募します。
だいたいはボタンひとつで応募できるので、とても簡単です。
後は書類選考の結果を待つだけです。
書類選考の結果が出るまでの期間は本当に企業によってバラバラで、応募したその日に合否の連絡が来ることもあれば、何週間、ひどいところでは1ヵ月以上待たされることもあります。
なので基本的にはある程度興味の持てる求人には応募しておく、ということをおすすめします。
また第一志望の企業の選考結果が待てど暮らせど来ない、という時には、キャリアアドバイザーに催促のお願いをすれば企業の人事へ連絡をとってくれますので、遠慮なく依頼をしましょう。
⑤面接対策講座、模擬面接を受ける・・・各エージェントでは面接対策のための無料講座や模擬面接を実施していることが多いです。
僕もリクルートエージェント主催の面接対策講座と、模擬面接を受けました。
面接対策講座では面接に臨む心構えや準備、求人票の読み解き方などを教えてもらえます。
模擬面接では1対1で実戦さながらの面接をしてくれます。
模擬面接の素晴らしいところは、自分の興味のある求人票を事前に伝えることで、模擬面接官がその企業の人事になりきって面接とフィードバックをしてくれることです。
これらはいずれも無料で実施されていますので、利用しない手はありません。
⑥面接にいく・・・書類選考に無事通れば、エージェントを通じて面接日程調整の連絡が来ます。
複数日程が提示されますので、その中から希望の日時を選択します。
もちろんすべての日程で都合がつけられない場合は、エージェントに相談のうえ別途日時を調整できます。
面接当日は早めに会場の近くまでいき、面接のシミュレーションや、身だしなみのチェックをしましょう。
あとは面接を受けるだけなのですが、面接のコツなどはまた別の記事にまとめたいと思います。
⑦内定受諾・・・面接を受けると、だいたい以下のような期間で合否の連絡が来ます。
1~2次面接・・・3日~2週間
最終面接・・・即日~1週間
1~2次面接で合否までの期間が長いのは、人事の担当者が数多くの求職者を面接し、比較しているからです。
最終面接では決裁権を持っている人、つまり社長や人事部長が面接をするため、要は「この求職者を取るか取らないか」だけの判断となります。
そのため合否の連絡は比較的早く来ます。
僕が貰った4つの内定のうち、4つとも1週間以内に採用の連絡があり、そのうち2つは面接当日に連絡がきました。
逆に上記の期間を過ぎても合否連絡がこない場合、厳しい結果である可能性が高いと思われます。
もし内定が出たら、受諾するか否かの回答を1週間以内にするよう求められます。
僕の場合、最短で3日以内、最長で2週間の回答期限でした。
ごく短い間での判断を求められるため、内定が出たらどうするかなど、シミュレーションや家族との相談を常に行うことをおすすめします。
以上が転職活動をスタートしてから内定受諾までの流れとなります。
僕は上記の流れを約1ヵ月半ほどで経験しました。
各ステップにおいてポイントや留意点がありますので、それらはまた別の記事でまとめたいと思います。
転職に資格は必要か? 有効か?
今回は転職に資格は必要か? また持っていると有利になるのか?ということについてお話ししたいと思います。
僕が転職活動をしての実感値となりますが、転職に資格は「不要」だと感じています。
僕はエージェントに登録して求人票を約5,000枚ほど見ましたが、その中で特定の資格が応募条件になっている求人はほぼありませんでした(営業職などで要普通免許などは除く)。
僕自身は国家資格をいくつか持っていますが、履歴書やエントリーシートには書きませんでした。
その理由は持っていた資格がそれまでの業界でしか評価されないものだとわかっていたからです。
転職するにあたっては働く業界を大きく変えたいと思っていたため、履歴書やエントリーシート・面接などではこれまでのキャリアに加え業界にとらわれないポータブルスキルを中心にアピールをしました。
また利用していた転職エージェントからも、応募する求人に関係のない資格をアピールしても無駄、むしろ逆効果というアドバイスをされました。
実際に選考を受けてみても、やはり保有資格よりも実務経験やポテンシャル、今後の伸びしろや人となりを評価されると感じました。
とはいえ資格が全くの無駄であるのかといえば、そういうわけでもないと思っています。
その資格を取得しようと考えた理由や思い、取得までの過程、ストーリーを論理的に伝えることができればアピールすることができます。その一連のストーリーがあなたの「キャリアそのもの」となっているからです。
余談ですが、僕は転職後とある資格の取得のため勉強を始めました。
理由としてはその業界でその資格を持っていると箔がつく、年収含め社内での評価が高まるからです。
もちろん業務遂行のうえで役立つということもあります。
闇雲に資格取得に走るのではなく、明確な目標を持ったうえでの資格取得ならば貴重な時間を使う価値はあると思っています。
結論としてまとめると、
転職活動のために資格を取る必要はない。その時間は自分のストーリー・キャリアをより上手に伝えるための準備の時間として使った方が有効である。
ということになります。
転職活動 在職中にするか? 辞めてからするか?
現在転職活動のスタートを検討している方も多いと思います。
転職活動をスタートするにあたり考えないといけないこととして、「転職活動を在職中にするか?現職を辞めてからするか?」というものがあります。
この問題も双方にメリット・デメリットがありますので、今回はそれについてまとめたいと思います。
その後で僕はどうしたか、なぜそうしたかについて書こうと思います。
■在職中のまま転職活動をするメリット
収入が途切れることがない・・・現職を続けたまま転職活動をする最大のメリットは、やはり安定的な収入を維持しながら腰を据えてじっくり転職活動に取り組める点です。
辞めても失業手当は支給されますが、自己都合だと1回目の支給まで約4ヵ月もかかります。
日々のお金のことを心配する必要が無いことは精神の安定に繋がりますので、焦って変な会社に転職してしまうことも少なくなると思います。
現職の良さに気づくことがある・・・転職活動を行ってみることで、それまで気づかなかった自社の良さに気づくことがあります。
そもそもなぜ転職をしようと思ったのか?何を不満に感じたのか?その不満はどうしても譲れないことなのか?
転職活動を通じて内省することも多く、改めて今の仕事を続ける決意をする人も多くいます。
■在職中のまま転職活動をするデメリット
スケジュール調整の難しさ・・・働きながらの転職活動で一番苦労することのひとつがスケジュール調整です。
基本的に面接は平日の日中に設定されることが多いため、有給や半日休などをある程度自由に取れる環境でないと、いつまで経っても面接にたどり着けないということが起こります。
内定先の比較検討がしにくい・・・これはスケジュール調整の難しさと関連します。
働きながら求人票のチェック、応募、面接を数多くこなすことは非常に大変なことです。
忙しいなかで同時にいくつもの内定を貰うことは至難の業となりますので、頑張ってひとつ貰えた内定に対し、「行くか行かないか」の選択肢しかないことが往々にしてあります。
複数貰えた内定の中から「どこに行くか」という意志決定ができないのは、デメリットと言えます。
■仕事を辞めて転職活動をするメリット
転職活動に専念する時間がある・・・当然ですが仕事を辞めれば時間が山ほどあります。
求人票を読み込んだり、適性検査の対策をしたり、面接のシミュレーションを行うことができます。
そして実際の面接も数多くこなすことができるため、1社の決めうちでいくより、良い会社に転職できる可能性がより高いと言えるでしょう。
■仕事を辞めて転職活動をするデメリット
金銭的不安・・・仕事を続けながら転職活動をするメリットの反対ですが、金銭的な不安はとても大きいものです。
「もしどこからも内定が貰えなかったら・・・」という不安は転職活動中常につきまといます。
面接官より無計画な人間と思われるリスクがある・・・面接の際、既に離職していることうぃ話すと驚く面接官は多くいます。
それだけ在職中のまま転職活動をする人が多い、ということでもあるのですが、ややもすると「無計画・無鉄砲な人だな」と思われることがあります。
絶対に転職することを決意している、ということをその理由とともに明確に伝えることができるのであれば、むしろ本気度をアピールする材料にもなります。
いかがでしょうか。
双方にメリット・デメリットがあることがおわかりいただけたかと思います。
では最後に僕が転職活動をした際にどうしたかをお話しします。
僕は転職をしよう、と決めた時点で仕事を辞めました。
それにはいくつか理由があります。
・在職したままだと甘えが出ると思い退路を断ちたかった(内部環境)
・転職をすると固く決意していた(内部環境)
・転職市場はそれなりに活況だった(外部環境)
などです。
内部環境と外部環境を総合的に勘案し、僕は仕事を辞めて転職活動を始めました。
結果として、転職活動を始めてから約1ヵ月半で内定を4つ貰い、その中から条件面・業務内容ともに納得のできる転職先を選ぶことができました。
正直に言うと、最初の内定が出るまでは不安な気持ちも非常にありました。
転職先の社員にいろいろと話を聞くと、8~9割の人は在職中に転職活動を行っていましたので、多数派という意味では間違いなく在職中に転職活動をする方が多いと思われます。
新卒就職先→起業時→転職時の待遇まとめ
僕は新卒でとある大手企業に就職してから、現在までに2回仕事を変えています。
新卒就職→起業→転職、という流れなのですが、今回は各ステージの待遇についてまとめたいと思います。
いきなり結論ですが、僕の働いてきた条件、待遇は下記の通りです。
●新卒時
年収480万円
年間休日123日(有給含む)
1日の平均労働時間15時間
年間労働時間3,630時間
時給換算1,322円
●起業時
年収600万円
年間休日50日(有給なし)
1日の平均労働時間14時間
年間労働時間4,410時間
時給換算1,360円
●転職時
年収700万円
年間休日145日(有給あり)
1日の平均労働時間8.5時間
年間労働時間1,870時間
時給換算3,743円
いかがでしょうか。
数字面では明らかに転職後の方が優れていることがわかると思います。
特に時給換算については、劇的に変わりました。
貰う給料が上がり労働時間が減ったため、当たり前といえば当たり前なのですが、時給換算で約3倍弱ほどになっています。
なぜ時給が3倍弱ほどにまで上がったのか?
これには当然理由があります。
それは「働く業界を変えた」ということです。
業界によって、収益性は大きく異なっており、利益率1、2%の業界から、なんと50%を超える業界まで様々です。
そして同じ業界の中でも会社によって収益性に差があります。
収益性が良いということは当然従業員に支払う原資も潤沢にあるということです。
僕は転職活動を通して、低収益の業界から高収益の業界へ移ることができました。
このあたりはまた別の機会にまとめたいと思います。
BtoC企業 vs BtoB企業 メリデメまとめ
僕はこれまでのキャリアの中で、BtoC企業とBtoB企業の両方を経験しています。
両方の主なメリットとデメリットをまとめたいと思います。
新卒で就職活動中の方、また今現在転職を検討している方へ、僕の実体験としてひとつの判断材料になればと思います。
■BtoC企業のメリット
ブランドの認知度が高い・・・これは中堅~大手企業において顕著ですが、ブランドの認知度が非常に高い、という傾向にあります。
それはなぜかというと、BtoC企業の商品は一般消費者向けなので「知ってもらってなんぼ」の世界であるためです。
つまり広告をバンバン打ち、メディアへの露出も積極的に行うことで、誰もが知っているブランド・企業となるのです。
実際に就活生へ対し調査されている人気企業ランキングでは、誰もが聞いたことのあるBtoC企業が毎年上位にランキングされています。
問題は、学生からの人気と、実際に働く環境や仕事のやりがい、待遇などがリンクしているかどうかでしょうか。
■BtoC企業のデメリット
いろんな客がいる・・・僕が転職活動で小売り業界の最大手企業の面接に臨んだ際、人事部長にこう言われました。
「うちは残念ながら客を選べない。犬が来てもドアが開く」
犬のくだりは半分冗談だったと思いますが、僕が新卒で入社した企業もBtoC企業でとてつもないクレーマーが来店することもあり、妙に共感してしまいました。
BtoC企業は大きくなればなるほど、社会のインフラのようになってしまう傾向にあるため、ある程度仕方のないことなのかもしれません。
内定をいただくことはできましたが、結局その会社は辞退をしました。
シフト制勤務が多い・・・BtoC企業はインフラ化してしまう傾向にあるため、必然的にシフト制勤務が多くなりがちです。
土日出勤だけならともかく、最悪の場合24時間、365日営業の業態もあります。
不定期な勤務体制は健康に悪影響を及ぼすとも言われています。
しかし僕が365日営業のBtoC企業に勤めていて一番しんどかったのは、何より「休みの日でも心まで休まることはない」ということでした。
いつ鳴るかわからない会社から渡された携帯電話、親の死に目に会えれば幸運という社風。
シフト制勤務には体はすぐに慣れましたが、心は気づかないうちにじわりじわりと削られていました。
■BtoB企業のメリット
土日祝休みの確率が高い・・・顧客が法人ということもあり、やはり土日祝が休みという会社が多い傾向にあります。
僕がBtoC企業に勤めていた頃は「シフト制だから平日休みでどこに行くにも空いてるし、旅行も安い!」などと、ある意味合理化していましたが、やはり毎週最低でも2連休であること、年末年始・ゴールデンウイーク・お盆・シルバーウイークなど、年数回の大型連休はとてもありがたいものです。
規模の大きな仕事ができる・・・家の販売、車の販売などをごく一部を除けば、個人を相手にした仕事で数百万円、数千万円の仕事はなかなかないものです。
一方BtoB企業では法人を相手にした商売ですので、何千万円、時には億単位の商談も決して珍しいものではありません。
規模が大きくダイナミックな仕事はBtoB企業ならではだと思います。
■BtoB企業のデメリット
知名度が低い傾向にある・・・BtoC企業が「知ってもらってなんぼ」であるのに対し、BtoB企業は「知る人ぞ知る」であることが多い傾向にあります。
万人向け、大衆向けのサービスを扱っているわけでもなく、コマーシャルを流しているわけでもないので、業界トップの企業であっても、一般の方の反応は「どこそれ?なんの会社?」となることがままあります。
以上、BtoC企業、BtoB企業のメリットとデメリットについてまとめました。
結局働くうえでどちらがいいのか?については個人の仕事観によるものが大きいと思います。
新卒採用時にはBtoB企業への興味、情報がないままにBtoC企業へ就職してしまったので、今となってはもったいなかったな、と少しだけ思います。
ぜひこれらの情報を参考にし、悔いのない就職活動・転職活動を行ってください。
僕のこれまでのキャリア
現在30代前半の僕のこれまでのことを書いていきます。
・幼少期に両親が離婚。
・小学生で不登校。
・夜間大学に進学し、昼間は仕事、夜は大学。
・新卒でBtoCの大手企業に就職。
・退職し起業。
・立ち上げた会社を退職し転職活動。
・中途でBtoBの大手企業に就職。
これらが僕の生きてきた中でのターニングポイントたちです。
その時々で悩み、情報を集め、意志決定をしてきました。
これら一連の流れがすべて僕のキャリアとなっています。
そしてキャリアを重ねるにつれ、少しずつ人生が上向いてきていると感じています。
しんどい大変な時期にいるときは、一生懸命もがいてもごく少しずつしか進まなかったのが、ある程度のキャリアを重ねていくことで同じ労力でも一歩の進む距離が変わっています。
イメージとしては、昔は蟻地獄の中を必死でもがいていたのが、ひとたび外へ脱出できると整備された道路やエスカレーター・エレベーター、車や飛行機があり、自分の目指しているところへスイスイ進むようになったという感じです。
僕のキャリアでいうと、一番しんどい時期は新卒で入社した企業を退職し独立してからでした。
起業初期の頃は事業もうまくいかず、資金繰りや、今後の事業の行く末に常に悩み悶々としていました。
しかし今となってはその経験はなにものかえがたい貴重なものだったと思っています。
実際に起業し事業を軌道に乗せる経験のストーリーは、転職活動時期の僕の絶大な武器となり、仕事のやりがい・条件面含め大満足の転職を叶えることができました。
キャリアとは?
「キャリア」とは何でしょうか。
直訳すると経歴という意味ですが、近年では曖昧・大雑把に捉えられ、ぼんやりとしたイメージでなんとなく語られていることが非常に多く感じます。
厚生労働省の出している「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書において、「キャリア」とは次のように定義されています。
「キャリア」とは、一般に「経歴」、「経験」、「発展」さらには、「関連した職務の連鎖」等と表現され、時間的持続性ないし継続性を持った概念として捉えられる。「職業能力」との関連で考えると、「職業能力」は「キャリア」を積んだ結果として蓄積されたものであるのに対し、「キャリア」は職業経験を通して、「職業能力」を蓄積していく過程の概念であるとも言える。
(出典:厚生労働省職業能力開発局「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会」報告書)
つまり、キャリアとは仕事を通して様々な経験やスキルを得ていく「プロセス(過程)」であるということです。
あえて大袈裟に言うと、あなたがこれまで歩んできた歴史・ストーリーと言い換えることもできます。
そして転職活動などでは、「キャリア」=「これまでの歴史・ストーリー」が非常に重要視されます。
その時々にどう感じ、どう考え、どう行動し、どういった結果となったのか。
それらを明確に言語化し伝えることのできる方は転職市場において高い評価を得て、希望の転職を叶えていきます。
繰り返しになりますが、キャリアとは連続的なもの、あなたのこれまでの歴史・ストーリーです。